コンサートホール×オーケストラ 理想の響きをもとめて

音響設計家・豊田泰久との対話
豊田泰久(語り手)林田直樹(聞き手)潮博恵(解説)

アルテスパブリッシングより2024年2月26日発売

コンサートホールでのオーケストラ公演が10倍面白くなる!

コンサートホールの音響設計における世界的な第一人者である豊田泰久さんと、音楽ジャーナリスト・評論家の林田直樹さんによる“音楽”についての対談本。

豊田さんの音響設計家としての豊富な経験を背景に「オーケストラは〈密〉であるべきか」「弦楽器と管楽器の理想的なバランスとは」「指揮者はどうやってオーケストラの響きをつくるのか」などの興味深いテーマが繰り広げられます。豊田さんとともに理想のサウンドを追い求めてきたマエストロや建築家たちの個性あふれるエピソードも満載。

本書最大の魅力は、“音楽”を語っていたはずなのに、読み終わると“音響”とは何か?ということが浮かび上がっている点。これまで音響といえば、もっぱら残響時間などの技術面から語られてきましたが、豊田さんが“音楽”を語れば良かったんだ、それが“音響”というものを語ることになる。この逆転の発想は私(潮博恵)にとって目から鱗でした。“音響”は“音楽”のためにあると考えれば当然の帰結なのですが、そのパズルのピースがぴたっとはまるかのような爽快さと肚落ち感をぜひ本書で体感してください。この視点が加わることによってあなたの音楽を聴く楽しみが大きく広がること請け合いです!

潮が担当した<解説>とは?

さらに本書の特色は、これらの対談を縦軸としながら、潮が担当した6つの解説コーナーが横軸となって織りなされている点にあります。豊田さんの業績や対談のトピックスをまた違う角度から眺めることによって、コンサートホールや音楽についてより多面的に俯瞰して考えていただけるテーマを集めました。

コンサートホール×オーケストラ

【6つのテーマ】
Lecture 教えて、豊田さん! 音響基礎のキソ
Exploration 1 音楽を聴く場所の歴史
Exploration 2 豊田の作品から現代のコンサートホールを考える
(豊田さんが手掛けた36作品を分析)
Exploration 3 豊田泰久の軌跡からの学び
(パーソナルな歩みにスポットライトを当てます)
Exploration 4 つくり手から羽ばたいたコンサートホールが歩む道
(サントリーホールとミューザ川崎を取り上げました)
Exploration 5 福山でオーケストラを聴こう!――豊田泰久の第三楽章が始まった
(豊田さんが現在取り組んでいる福山でのプロジェクトを紹介)

豊田さんに取材することになったきっかけはこちら
豊田さんと潮との出会いはここから始まった

とにかく楽しい本に仕上がっておりますので、ぜひお読みください!

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コンサートホール×オーケストラ 理想の響きをもとめて